こんばんわ、貞寿です。

今日は母に付きっきり。
いま、母は大学病院に通っているので、定期的に私が付き添わねばならぬのです。
なにせ、大学病院てのは、迷路のよう。
母一人で出すわけにはいきません。
でもねぇ、健常者からしたら、病院ほど退屈な場所はありません。
私なんぞ、携帯OKのコーナーに陣取り、披露目の弁当の手配やら、打ち上げ会場の予約やら、色々しながらの付き添いです。
それでも、
この待ち時間、なんとかならんのか!
と怒りがこみ上げてくるほどです。
しかし、母は違います。
ひょいとみると、待合室で初めて会った女性と和気あいあいと長話。
さっき会ったばかりだというのに、人生の話から自分が作った小物の作り方の指南まで、まあ、幅広く話してました。
す、すごい。
診察から帰ってくると…

今度は白髪ダンディー風な男性患者に声をかけられ、楽しそうに話し始める。
「いくつなんですか」
「おひとりですか」
「私も連れ合いをなくしましてね…」
もう、ほぼ、ナンパである。
高額医療制度について、その男性から懇切丁寧に教えて貰いつつ、
「私、目に注射だなんて初めて。怖いわ」
と上目遣い。
我が母親ながら、その仕草はなんとも可愛らしい。
そういや母は、

病院にくるときはいつもおしゃれしてきます。
病院は社交場なんだなぁ。
麻酔をして注射を打つときには、周りの方から
「頑張ってね」
「しっかり」
と、声をかけられる母。
ただ、病院にくるだけで、母のファンができる。
す、すごい。
すごすぎる。
間違いなく、母は私以上に芸人向きだ。
もし、母が芸人だったなら、ファンは沢山出来るだろう。
私が観ても可愛らしい姿。
ああ、とても敵わない。
どうしてそういうところは似なかったのかなぁ。
病院の待合室で、母の力を改めて思い知った一日でした。
(ちなみに1時にきて、いま6時、いまだ帰れず。トホホ)

©2024 一龍齋貞寿

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