おはようございます。

昨日は、

貞寿真打昇進披露興行~番外編~

 

講談協会公式の興行は、すでに終了いたしましたが、

昨日は、個人的な披露興行でした。

 

講談協会の先生方には勿論、日頃よりお世話になっておりますが、

私は、協会以外の先生方にも、とってもお世話になっていて。

 

日本講談協会の神田愛山先生。

上方講談協会の旭堂南左衛門先生。

 

このお二人にはどうしても口上に並んで頂きたくて。

そのために企画した会でございました。

 

伺いましたら、

うちの師匠と愛山先生が同じ高座にあがるのは、なんと、15年ぶりのこと、なんだそうです。

この三人が、同じ楽屋に集う。

それだけで、もう、大変なことです。

だから、この写真は、歴史的な一枚。

 

この三人のことですから、高座がいいのは当然のことですが。

口上がとっても素晴らしかったんです!!

 

南左衛門先生が、東京で真打昇進の口上に並ぶのは初めての事。

そして、多分、愛山先生も、講談協会の真打の昇進披露興行で口上に並ぶのは初めてじゃないかなぁ。

南左衛門先生、愛山先生、そしてうちの師匠。

この三人が口上に並ぶ。

絶対に、もう二度と見ることは出来ない光景です。

 

私も始終笑いっぱなし。

 

自分で言ってしまって大変恐縮ではございますが、

大きな笑いと暖かさに包まれた、本当に素晴らしい口上でした。

 

南左衛門先生も、

うちの師匠も、

本当に素晴らしかったのだけど、

愛山先生が本当に素晴らしかった!!

軽くて、ウィットに富んでいて、皮肉交じりの中に、暖かさがあって。

いつもは苦虫噛みつぶしたみたいな顔している愛山先生が、あんなに朗らかに機嫌よくニコニコ笑っていらしてね。

あんな愛山先生を見たのは、あっぷるちゃんの昇進の時以来です。

本当に楽しそうに、ニコニコしていらしてね。

日本講談協会の方が見たらびっくりするんじゃないかなぁ。

きっとね、

「愛山先生って怖そうで苦手」

という人って沢山いると思うんです。

100人いたら、70人くらい、そう思うんじゃないかなぁ。

そのくらい、いつもは気難しい顔をなさっている。

でもね、

「私の大好きな神田愛山先生って人は、こんな素敵な人なんですよー!!」

って、大きな声で言いたいくらい。

先生の本当に素敵なところを、今回、沢山の方に見ていただけたことが、とっても嬉しかったです。

 

口上の後、

私がこの日に読んだのは

「赤垣源蔵 徳利の別れ」

 

講談において、定番中の定番、というべき話です。

うちの師匠の十八番。

だからこそ、二ッ目になったばかりの時にこの話を教えてくださった。

 

「この話はいい話だから皆がやるけれど

“貞心さんの弟子は他と違うね”

そう言ってもらえるように、

いまから教えるから稽古しておきなさい」

 

そう言って、この話を教えてくれました。

 

あれから、8年。

 

今できる最大限の赤垣を読ませて頂いたつもりです。

師匠の眼から見て、どの程度だったのかはわかりませんが、

いま出来ることを、きっちり、やることはできた…かな?

 

他の協会の講談師が、

講談協会の真打昇進披露興行の口上にならぶ…ということ自体、

もしかしたら、講談協会が分裂して以降、初めてのことかもしれません。

それだけに、企画の段階から、いろいろと頭を悩ませたこともありました。

 

でも、やってよかった。

苦労した甲斐があった。

本当に素晴らしい会にしていただけた。

 

先生方、

前座さん達、

スタッフ様、

そして御来場の皆さま、

 

今日の事は、きっと、生涯忘れません。

 

本当にありがとうございました!!

©2024 一龍齋貞寿

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