おはようございます。
貞寿です。
昨日は、
「きらめく星座@こまつ座」
を見てきました♪
浅草の小さなレコード屋「オデオン堂」を舞台に、戦中戦後、激動の時代に振り回されつつも、明るく強く生きる人たちの物語。
このところ、「イヌの仇討ち」や「円生と志ん生」など、こまつ座のお芝居を見に行くことがたて続けにあって、この「きらめく星座」は以前、何となく「見てみたいなぁ…」と思いながら見逃してしまった作品。
せっかくの再演なので、「今度こそ!」と、見に行きました。
こまつ座は、キャスト全員が本当にうまいし、全部きっちり、ちゃんと作り込まれた上質の芝居で。
それはもう、セコムばりの安心感と安定感で、3時間の芝居を少しも長いとも思わず、楽しんできました。
一方、先日みた
「>(ダイナリィ)@カムカムミニキーナ」
これは、なんと言えばいいのでしょうか。
とにかく、台風のような芝居で。
何もないところから、すべて人力で様々な場面に作り上げられる舞台。
なにしろ、楽屋が舞台の真下で、客席からほぼ丸見え。
そこから、わらわら、人は出るわ小道具はでるわ。
展開がスピーディすぎて一瞬たりとも気が抜けない。
世界観もぶっとんでるんだけど、キャストの熱量が半端なくて、めまぐるしく変わる舞台に、見ているこっちも一瞬たりとも気が抜けない。
休憩なし、2時間半のお芝居があっと云う間でした。
「きらめく星座」と「<」は、
おなじ「お芝居」とくくっていいのか悩むくらい、まったく、そりゃあもう、まったく違うものでしたが。
どっちのほうが面白かった、とか、どっちのほうが良かった、じゃなくて、どっちも素晴らしかったです。
この世界に入って、一度、離れてしまったのだけど。
ここ数年、先輩の影響で、よく、お芝居を見に行くようになりました。
「一番のおススメは、どんなお芝居ですか?」と聞かれたりするのだけど。
結構困ってしまう質問だったりして。
だって、こういうのって、好みだからね。
「小劇場系はちょっと苦手」とか
「途中で歌ったりするの、良く分からない」とか
「造りこまれたお芝居って段取りっぽくみえてイヤ」とか
いろんな意見があると思うんですけど。
いや、全然、それでいいんですけど。
でもね、私は、わりと
「面白ければ、みんな好き」派なんですね(そんな派あるのか?)
お芝居は、面白ければ、どんな系でも全部好き。
そういうと、なんだか、違いの分からない、こだわりのない、味音痴みたいな人のように思えるかもしれないけど(笑)
でも、それはお芝居だけに限らなくて、そもそも、演芸だってそう。
講談は勿論、落語も浪曲も色物も、芸ごとは全部好き。
そこから察するに、多分、私は、
「生身の人間が、目の前で、なにかを表現していること」
が、好きなのだろうと思います。
うわー幅広いなぁ!節操無いにもほどがある(笑)
講談も、その一つ、だしね。
たとえば。
もう一人の自分が、
客席から一龍齋貞寿の講談を聞いた時に
「面白かった」
そういってもらえるかな?
ふと、考えてみたりして。
せめて、私には
「面白かった」
と言われる講談師でありたい。
お芝居を見た後
そんなことを思った今日この頃でした。
☆☆☆
今日は、風が冷たいけれど、いい天気!
良い一日でありますように。