ちょっと更新、間があきました。

すみません。
貞寿です。
ここ数日、高座の予定がなかったので、家のことなどをしつつ、久し振りにどっぷり勉強しておりました。
なにを勉強していたかというと、
「朝顔日記」
言わずとしれた、うちの師匠の十八番。
そのため、私も習ってはおりましたが、どうにも消化しきれず、苦手意識の強い話でもありました。
が、来週、松くんの会のゲストで、
「歌舞伎にちなんだ話を」
とのご依頼に、つい、この朝顔日記を出してしまいまして。
このままやっても出来なくはないけれど。
でも、折角だから、この苦手意識を克服したい。
と、ここでもう一度勉強しなおすことにしました。
朝顔日記は、そもそも司馬芝叟という講釈師が読んでいた「あさがお」という長講を山田案山子が浄瑠璃化したもので、現在では文楽でかかることが多いようですね。
また、講談としても比較的メジャーな話で、現在ですと、うちの師匠はじめ、春水姉さん、貞弥さんなんかが連続で読んでいる話です。
一言で言えば、熊沢蕃山と深雪の恋物語…なんですが、浄瑠璃になるくらいですから、そう簡単に添い遂げることは出来ず、悲しいすれ違いをこれでもか!っていうくらい重ねていく恋バナ、です。
全体を通して漂う雅な言葉の調べと、ほとんど直接言葉を交わすことなく進んでいく恋模様、すれ違いの焦れったさと、師匠がおりなす深雪の人物像が相まって、
「だめだ、この話、とてもいまの私にはできぬ…(>_<)」
と、まあ、苦手意識だけが残っていました。
でも、今回、一から勉強しなおしまして。
歌舞伎「生写朝顔話」を見たりしているうちに、ムクムクと創作意欲が復活。
ホントはね、
結構、筋としてはメロドラマみたいだからね、
「赤い朝顔日記」なーんていって、
「八十次郎さん、愛を本当に愛をありがとう!」
とか言わせてみたい衝動にかられたのだけど。
まあ、それは師匠に叱られるので(当たり前だ)
大きな変更ではなく、雅な雰囲気と筋の大半は残しながら、所々手をいれてみました。
心理描写とセリフをたして、個々の心の流れを整理して。
切れ場に、歌舞伎の場面を参考にして取り入れて、一場面、オリジナルでいれてみました。
うん。
これなら、出来そうです。
松くんの会は、どうやら予約完売だそうで。
でも、多分、今月どこかで。
「貞寿版、朝顔日記」
やりたいな。
近日、公開。
どうぞ、お楽しみに♪

©2024 一龍齋貞寿

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