風の音が苦手で、昨日はあまり寝られませんでした。

怪談話やるくせに、意外と臆病者です。

貞寿です。

さて、ここ数日、四谷怪談のことばかりUPしてきましたが、私はなにも「怪談しかやらない講談師」というわけではありません。

もう一方で、かーなーりの「スポーツ観戦好き」だったりいたします。

正月の箱根駅伝から始まり、年六場所ある大相撲、その間にサッカーA代表の試合はほぼ全試合チェックし、時間があれば、テニス、卓球、フィギアスケート、マラソン等々、野球とゴルフはあまり見ないですけど、それ以外、TVで放送されるスポーツは大体チェックしている、という、ほぼオールジャンルを網羅した「スポーツ観戦好き」だったりします。

それでも、ノーマークだった競技もいくつかありまして。

いまから4年前、イギリスで行われました試合を見て、一気にファンになった競技がございます。

それが「ラグビー」です。

もうすぐ、ラグビーW杯が日本で行われる、ということで、TVでも「ラグビーコーナー」などで盛んにアピールしています。

日曜劇場では、大人気作家池井戸潤さん原作による「ノーサイドゲーム」が放送中。

しかし!

私と同年代、もしくはもう少し上の年代だと、ラグビーと言えば…そう、スクールウォーズでしょう!

かの大映ドラマを代表する作品の一つである「スクールウォーズ」は、荒廃の中からまったくのラグビー無名校が山下真司さん演じる熱血教師の力で全国優勝をなしとげる!というドラマ。

なんと視聴率は20%を超え、麻倉未稀さんが歌う「ヒーロー」と共に大ヒット。

社会現象にまでなったドラマなんですよ。

覚えてるでしょ?ねえ、ねえ?

イソップが書いた「ライジングサン」のマークを胸に戦う男たちの熱いドラマですよ!

あの時、一瞬、ラグビーブームがありました。

でも、すぐに消えてしまった。

なぜか?

それは、日本のラグビーは世界でみたら非常に弱小でしかなかったからです。

実力差があっても勝つとは限らないサッカーと違い、ラグビーは非常に番狂わせが起きにくいスポーツだと言われています。

体格が小さい日本人が世界で勝つ、というのは並大抵ではないのです。

日本は、アジアの中では最強のチームで、W杯にも毎回出場しています。

でも、1991年に1勝して以来、なんと24年間も勝ったことがない、という、W杯出場チームの中で最弱なチームだったんです。

そりゃ、ラグビー熱もなかなか上がるわけがない。

ところが!

4年前、イギリスで行われた「第八回ラグビーW杯」において、日本は奇跡を起こしました。

それが「ブライトンの奇跡」です。

上記した通り、1991年にやっと1勝上げて以来、これまで24年間、1度も勝ったことのない日本の初戦は、優勝候補の南アフリカでした。

「ラグビーW杯史上もっとも勝率の低い国(日本)」と「もっとも勝率の高い国(南ア)」の一戦。

観るまでもなく、日本が負ける。

誰もがそう思っていた試合でした。

問題は、何点差で負けるか。

どこまで食い下がることが出来るか。

かつて、オールブラックスを相手に17-145というスコアで大敗したことのある日本。

「頼む、50点差くらいでおさめてくれ!」

ラグビーに詳しい人は、みんなそう思っていたそうです。

…日本代表選手と監督を除いては。

結論から言うと。

日本は34-32で南アフリカに勝利しました。

「日本のサッカーがW杯で優勝するより、南アフリカに勝つのは難しい」
そういわれた試合で、日本が勝ったのです。

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この試合。

何度見ても泣けます。

特に、残り時間わずかとなって、3点差を追う日本がペナルティゴールキックの権利をあたえられたとき。

普通なら、どう考えたって、PGで同点を狙いますよ。

五郎丸のキックは神がかっていたし、南アフリカ相手に引き分けだなんて!

こんな快挙、ある?!

それだけで十分、奇跡だったんです。

ところが、キャプテンのリーチは、逆転のトライを目指してスクラムを選択。

あくまで、南アフリカに勝ちにいったのですよ。

そして、勝った。

逆転のトライを決めて、日本が南アフリカに勝ったのです。

ああ、涙。

これまで私の中で、

女子サッカーW杯決勝の澤選手の神ボレーシュートの瞬間をしのぐ場面はない、と思っていましたが。

浅田真央ちゃんのソチオリンピックのフリーの素晴らしさを超える場面はない、と思っていましたが。

その二つを軽く凌駕してしまった試合。

それが、日本対南アフリカ戦だったのです。

この試合で、日本のラグビーは大きく変わりました。

日本で、W杯が開催される、その前に。

この試合、振り返りたくないですか?

はい。

久々にやります。

貞寿が語る「ブライトンの奇跡~日本ラグビーの歴史が変わった日~」

☆8月20日(火)
スポーツバーで寄席ばいいのに
【開演】19:30
【出演】枝太郎、貞寿
【場所】表参道・Sports Bar Spalti
【木戸】2000円(別途1ドリンクをお求めください)
【問合】03-6434-1154

正直、ちょっと時間がないので、予告編、みたいな内容になっちゃうと思いますけど。

よかったら、ぜひ。

皆様のご来場お待ちしております♪

©2024 一龍齋貞寿

赤井情報網

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