貞寿です。

 

昨日は、貞寿真打昇進披露興行に、多数お運びをいただきましてありがとうございました。

 

この日は、貞水先生も御出演。

なにを読んでくださるのかな…と楽しみにしておりました。

 

そしたら。

 

先生が高座にかけた話は…「王将」

 

私も1~2回しか聞いたことありません。

貞友姉さんもあまり聞いたことがないとおっしゃってましたが、

先生が滅多になさらない話を高座にかけてくださいました。

 

多分、40分…45分かな。

たっぷりの熱演。

本当に素晴らしい高座でした。

 

私は、きっと、この「王将」は生涯忘れないと思います。

 

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口上で、貞水先生がこんなことをおっしゃってくださいました。

 

本当は、今日は違う話をやろうと思った。

でも、新真打の様子を見て、

「今日は王将をやろう」

そう思った。

 

…と。

 

この話は、貞水先生が真打昇進されたばかりの時に作った話なんだそうです。

周りには老大家の面々がいて。

その中で自分は真打として、なにをしたらいいのか。

色々考えて、人がやらないことをやろう、と。

この「王将」を作ることにしたのだそうです。

 

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真打というのは、

喜びもあり、

嬉しさもあり、

でも、それ以上に、

責任もあり、

苦しいものだ。

 

真打と云うのは、これからどれだけ精進していかなければいけないものか。

いいかげんだった自分ですら、泣いて嫌がるくらいだった。

嬉しさにも増して、それが身にしみてくるのはこれからだ。

最近は、真打になるとホッとしてしまう人がいる。

そうならず、

講談界を背負って立つんだ、という意気込みをもって頑張れ。

 

…と。

 

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文字では、つたわりにくいかもしれませんが。

それは、それは、心にひびく言葉で。

 

この日、はじめて口上で

「顔を上げていい」

とおっしゃっていただいたのですが、

私は、ちっとも、顔を上げることが出来ませんでした。

 

 

 

私が、二ッ目に昇進した時。

こんなに立派な形で御祝があるわけでは勿論ありませんでしたが、

定席に全部出して頂けて、

「祝二ッ目昇進」

と、小さく書かれて、その横に自分の名前がある。

それだけで、本当に嬉しかった。

 

でも、それだけじゃなくてね。

 

その時にトリをとっていらしたのが、

うちの師匠、貞山先生、そして貞水先生でね。

貞水先生が言ってくださった言葉は今でも忘れません。

 

今日は、貞寿の二ッ目昇進の御祝の会なんだそうです。

二ッ目で御祝、なんてのもおかしな話ですが、

昔から、御祝の時には曽我物語をやったもんなんです。

今日は、貞寿の御祝ってことで、

できるかどうかわかりませんが、

曽我物語を読ませてもらいます。

 

そう言って、曽我物語を読んでくださいました。

 

 

その時の事を思い出しながら、

 

なんと幸せなことか。

なんとありがたいことか。

これを幸せと言わずして、なにを幸せと云うのか。

 

胸がいっぱいでした。

 

 

私も、

「真打昇進、ばんざーい!」

というタイプではなく、

出来るならば、ずーっと二ッ目でいたくて。

ホントに泣いて昇進を嫌がって、先輩にこっぴどく叱られたこともありましたが(笑)

 

真打、という看板を背負う、ということの重大さ。

そして、その看板に見合う芸人にならなければいけない、という責任感。

改めて、貞水先生に教えていただいた気がします。

 

ちゃんと、心に刻んで。

残りの興行に挑みたいと思います。

 

講談協会の披露目はあと2日。

4月26日、27日…広小路亭13:00~

 

あと、個人的にね。

 

私がお世話になっている、講談協会以外の講談の先生をお呼びしての会がございます。

日本講談協会と、上方講談協会と、講談協会。

この三団体の重鎮が口上に並んでくださいます。

 

☆4月29日(土・祝)
一龍斎貞寿 真打昇進披露興行
【開演】13:00
【出演】いちか、南左衛門、愛山、貞心、貞寿
【場所】三越前・お江戸日本橋亭
【木戸】予約2000円、当日2500円
【問合】070-6420-1320

 

この顔ぶれでの口上は、恐らくもう二度と見ることはできないと思います。

どうぞ、こちらもぜひ、お運びくださいませ。

 

何卒よろしくお願いいたします!

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