おはようございます。
ちょっと抜け殻。
貞寿です。
昨日は、四谷怪談通し、御来場くださいました皆様、誠にありがとうございました!
満員御礼。
皆様には窮屈な思いをさせてしまい申し訳ございません。
でも、演者としては沢山のお客様にお出で頂けました事は大変に嬉しく、心より御礼申し上げます。
こんな立派なお花まで頂戴しました!
ありがとうございます!
松紀三師匠と二人で仲良くもちかえりました♪
…って、松紀三師匠、どこ?
今回は、前半「落語と講談で一つの話を続き読み」という趣向。
落語と講談の違いを聞いていただこう、ということで、小助六兄さんに来ていただいたのですが。
もう、もう、もう。
本当に小助六兄さんは期待を裏切らない!
見事に講談を落語にされてました。
私がお渡しした部分だけでなく、他の速記からもエピソードを入れて、完全にご自身の話になさっていて。
それでいて、絶対はずして欲しくないところはちゃんと押さえていらっしゃる。
こういう風にやっていただけたら、とっても嬉しい!
私も本当に勉強になりました。
兄さん、本当にありがとうございました!!
(てか、なんちゅう顔してるのよ)
後半は「話音」として、演出をいれて聴いていただこう、と。
1時間の長丁場。
お疲れになった方、ごめんなさい。
そもそも、「四谷怪談」は、読む人によって、かなり違う話になります。
たとえば、私が一番参考にした速記ではね、
お岩は「二世も三世も離れまいぞ」とばかりに伊右衛門に惚れこみ、伊右衛門の希望ならば、どんな無理難題も叶えようと必死に尽くす人物、として描かれています。
ところが他の速記では、伊右衛門が博打に負けると、さっさと愛想を尽かしてしまう人物だったりします。
エピソードも様々で、講釈師それぞれが、「四谷怪談」というお話を自由に話を読んでいることが分かります。
つまり、「これが正解」…なんてものはないのだろうと。
だとしたら。
私が昨日読んだ形も、私なりの四谷怪談、でいいのだと思っています。
私の四谷怪談では、極悪非道な人は出てきません。
伊右衛門も、お金が欲しい、出世したい、若くて美しい女を女房にしたい、だけ。
喜兵衛も、(たとえ誰かが不幸になったとしても)、可愛い娘を幸せにしたい、だけ。
おはなも、(たとえ女房がいる人だったとしても)、好きな人の女房になりたい、だけ。
どれも、普通にある欲。
だけど、少しばかり行き過ぎた部分が、不幸を産むきっかけになってしまう。
お岩は、伊右衛門のそばにいたかった、だけ。
私には、そういう女性に思えたのです。
もっと、極悪非道な人が出てきたり、残忍な話の連続になるのを期待していた方がいたら、ごめんなさい。
でも、いま、現時点での、私の四谷怪談は、あの形、かな。
また、何年かしたら、変わるかもしれません。
だから、
「こういうのもあるんだ」
そう、楽しんでもらえたら幸いです。
御来場、ありがとうございました!
☆☆☆
さて、今日は七人の侍です。
☆8月19日(月)
七人の侍
【開演】14:00
【出演】円福、鳳志、鯉橋、小助六、枝太郎、貞寿
【場所】根津・池之端しのぶ亭
【木戸】1500円
【問合】090-6115-2380
ちょっと抜け殻ですけど。
がんばりまーす。