おはようございます。

貞寿です。

この年になりますと、女の人生も様々で。

結婚して、子どもが出来て、仕事もばりばりしている友人もいれば、

結婚して、子どもが出来て、でも離婚した…という友人もいる。

結婚して、子どもが出来なくて、でも夫婦仲良く暮らしている友人もいれば、

結婚して、子どもが出来なくて、離婚した…という友人もいる。

もちろん、結婚していない友人もいて。

結婚している、していない、子どもがいる、いない、は、本来、当人の価値に影響を及ぼす要素ではないのだけど、女性の場合、かなり影響します。

昨日久しぶりに会ったのは、バツイチの友人。

色白で、華奢で、一見とってもおしとやかに見える、癒し系な美人。

だから、彼女に惚れる男性の殆どが「俺についてこい」「俺が守ってやる」系の男性ばかり。

でも、彼女は見た目によらず、物凄く頑固で勝ち気だから、うまくいかず。

「こういう風にしていて欲しいんだろうな、と思ってしまうと、ついつい演じてしまって、結局嫌になってしまう」…らしい。

ただ、正直、私の眼から見ても、離婚後は派遣社員などを繰り返し、社員になるでもなく、なんとなく「再婚するまでのつなぎ」で仕事をしているのかな?という風にも見えなくはなく、そこがより一層、彼女を頼りなさげに見せていたのも事実。

でも美人だから「まあ、すぐに相手が見つかるでしょう」と楽観視してました。

ところが。

昨日会ったら、別人か?と思うほどの変わりよう。

聞けば、正式にイギリスの大学に留学するためのビザ発行の為に一時帰国した、そうで。

これまでも英語は好きで、英語を使った仕事がしたい、とは言っていたのだけど、武器に出来るほどの語学力はなく、それでも働き口はあるから、なんとなくずるずる派遣でつないでいた彼女。

それが、いつの間にか、イギリスの語学学校へ留学し、改めてきちんと大学で学ぼうと一念発起。

猛勉強して、留学に必要なスコアを叩き出し、45歳で一人イギリスへ乗り込むという。

あのか細い身体のどこに、そんなバイタリティがあったのやら。

いまは「翻訳家を目指したい」と目をキラキラさせて話していました。

いいなぁ。

かっこいいなぁ。

素敵だなぁ。

彼女は「私には、日本が生きにくい」と言っていました。

日本は、女性はこうあるべき、が強すぎる、と。

配偶者の有無、子どもの有無、それによって生き方自体をカテゴライズされる、と。

自分がより自分らしく生きることが出来る環境を求めて海外に行くのだ、と。

そう言ってました。

きっと。

行ったら行ったで「こんなはずじゃなかった」と思うこともあるでしょう。

ホームステイの数カ月と、自分で生活をする毎日とでは、環境が違っていて当然。

一生懸命勉強したって、希望の仕事につけるとは限りません。

好きだったはずの英語が嫌いになることも、あるかもしれません。

どんな道を選んでも、楽しいだけなんてことはなく。

恐らくは、いいことと悪いことの割合は大して変わらず、どこへ行っても、なにをしても、苦しかったり、楽しかったりを繰り返しながら生きてゆくのでしょう。

でも、恐らくこの子は大丈夫だな、と。

それも含めて、覚悟しているな、と。

そう思いました。

今日は、七夕。

この天気じゃ、星空は望めないかもしれませんが。

夜、空を見上げたら、彼女の明るい旅立ちを願おうと思います。

…私の明るい未来の次にね!(笑)

明日は、貞心会。

☆7月8日(日)
一龍斎貞心の会
【開演】18:00
【出演】伊織、貞奈、貞寿、東京太・ゆめ子、貞心
【場所】三越前・お江戸日本橋亭
【木戸】2000円、他
【問合】03-3955-6887
 

師匠は「ちきり伊勢屋」というお話を長講で申し上げる予定。

貞寿に予約で、ちょっとお安くなります。

ぜひ、お運びください。

皆様のご来場をお待ちしております。

©2024 一龍齋貞寿

赤井情報網

Log in with your credentials

or    

Forgot your details?

Create Account