寄席はまだまだ正月気分満載ですが、
講談協会は、初席も終わり、松もあけまして、すっかり平常運転です。
貞寿です。
私が前座の頃、
初席では、
「新しい足袋をおろすように」
と、教えられました。
たとえ前座といえども、正月早々、汚い形でいちゃいけない。
せめて、足袋くらいは綺麗なものにして高座に上がりなさい、という教えですね。
当時は本牧で初席が行われていたので、
「新しく下ろしても、すぐ汚れちゃうのになぁ」
と思いながら、安い足袋でもおろしたてにして高座にあがったものです。
いまの前座は、そういうことを言われたことがないそうですが、習慣ですね、私は真打になりましても、初席であたらしい足袋をおろすようにしています。
で、もうひとつ。
薬研堀の張扇供養でも言われたとおり、
「張扇は講談師の命なり」
というくらいですから。
張扇も、やはり、初席までに張り替えるのが本来ですよね。
一年使った張扇。
もう、見るも無惨なほど、ボロボロです。
破れ目から中が見えるくらい。
いやー我が張扇ながら、見事までにボロボロです。(笑)
これが、今年巻きなおした張扇!
西の内を厚めに巻いたので、前よりも耐久性があるはずです。
今年一年、この子と一緒に戦います!
頼むよ、相棒!ヽ(^o^)丿
新しい張扇。
今日が叩きはじめ。
今日は、これから鳥郎寄席。
まだ、糊が完全には乾ききっていないかもしれないですけど。
いい音に仕上がってますように!