おはようございます。
貞寿です。
ご要望があったので、一昨日の話ですけども、ブログに書きますね。
増税前、最期に、道楽亭で坂本頼光さんと二人会がありました。
片岡さんとは前座の頃から御一緒させていただいているので、
結構、いろんな活動弁士の方を拝見しましたが、
頼光さんは、実は初めて。
話には聞いておりましたが、
片岡さんがアカデミックなタイプの活動弁士であるのに対し、
坂本さんはより大衆娯楽的な方なんだなぁ、と。
ご本人も、落語とか講談とか浪曲とか、他流の方と御一緒の機会が多い、とおっしゃってましたが、なるほど、納得。
やっぱり、絵の力は強い。
実際に見ることで、イメージの共有ができるし、言葉を省いても伝わるし。
意外な絵の流れを掴んで笑いにする、なんていうのは話芸ではできないことだし。
やっぱり、面白いなぁ、と再認識。
打ち合わせなしにはじめたんですが、頼光さんが、「喧嘩安兵衛」をやってくれたんですよ。
勿論、他のものも面白かったんですけど。
でも、やっぱり、講談師的には、安兵衛なんて、嬉しいじゃない?
話は、高田馬場で安兵衛が村上兄弟と対峙する、ってところで終わってしまっているので、そこから、婿入りに持って行けたら面白かったんだけど、流石に全然やってないから、1ミリも出てこない(笑)
うーん、でも、せっかく義士伝がでてきているのだから。
安兵衛だったら、なにかしらこの続きで出来ないかな…。
夏終わったばかりで、義士伝なんてずっとさらってないから、ひょいと出てきそうな話がなかなか見当たらず(涙)
苦肉の策でひねり出したのは。
高田馬場の続き、弥兵衛が見込んで婿入り、その後内匠頭に挨拶に行った時のエピソードをトントンと語り、
「この人の為ならば命も惜しむまいぞ」
と堅く誓い、浅野家に仕えることになった安兵衛。
そんな安兵衛のもとに、天地を揺るがす程の知らせが届きましたのが、元禄十四年三月十四日…
と、殿中刃傷から内匠頭切腹にはいり、最期に討入の際、安兵衛が大活躍した、というところで締めてみました。
殿中刃傷なんて、あんな難しい話、さらわずにできるかどうか心配だったけど、なんとかスラスラでてきて良かった~。
昔、しつこくやった話っていうのは、違いますね。
しばらくやっていなくても、ちゃんと記憶されているんだなぁ。
まだ、気温は30度近くありますが。
すこーし、義士、仕込み始めようかしら。
まだ、早いような気がしていたのだけど、気がつけば十月。
時期としては、遅くはないんですよね。
今日は、これから、師匠宅へ。
あげの稽古と、新しい話の稽古のお願い。
覚えた話もさらわなきゃいけないけど、
新しい話も覚えて行かなきゃね。
日々、精進!
両方、なんとかうまくいきますように!