この三連休、クローズの会が中止。
(お寺での会だから仕方ないけど)
そして今、今週のお仕事も夏以降の延期、という連絡。
コーローナーッ!!!(怒)
このやり場のない怒りをどこへぶつければいいんでしょう。
私どものような仕事は、平和が前提で成立するもの。
仕方ない、とはいえ、辛いわぁ。
おはようございます。
貞寿です。
こういう時期なので、今日はちょっとほっこりとしたお話を。
昨日のこと。
台所で夕飯の支度をしていると、母が、
「広子ちゃん、ちょっと、ちょっと」
と手招きをする。
「なぁに、いま夕飯作ってるんだけど」
と言いながら母の所へ行くと、
「はい、これ」
渡されたのは、一万円札。
「なに、どうしたの」
「広子ちゃん、お誕生日でしょう」
「え?」
「ママ、もう、なにもしてあげられないから。これでなにか美味しいものでも食べて」
そう言って、母は私に一万円札を渡しました。
母よ。
昨日、2月23日は、天皇誕生日。
私の誕生日ではなく、陛下の誕生日だ。
多分、TVで陛下の誕生日のインタビュー放送を観て、
「あ、大変、広子ちゃんも誕生日だ!」
と思いだしたに違いない。
でも、おしい。
私の誕生日は、2月25日なんだよね。
渡された一万円札。
どうしようか、と一瞬悩んで
「うん、ありがとう」
と受け取ることにしました。
母からお金をもらう、なんて。
何年ぶりだろう。
年金しか収入のない母にとって、
この一万円は、きっと私以上に高額なお金であるはず。
いまはもう、
自分の身の回りのことでしか出来なくなった高齢の母が、
もう、なにもしてあげられないから、と、
私のためにくれた、一万円。
母にとって、恐らく、精一杯の一万円。
だからこそ、受け取ることにしました。
「よかった、なんでも好きなことに使いなさい」
母は、嬉しそうに自室に帰って行きました。
いつもは、
「広子ちゃん、あれやって」
「広子ちゃん、これやって」
「ママ、これ食べたい、作って」
など、どっちが母親だかわからないような日々ですが、
年に一度。
母が、私の母でいようとしてくれる日。
それが、私の誕生日なのかもしれません。
でも、母よ。
繰り返すが、昨日は陛下の誕生日。
私の誕生日は、2月25日だ。
うちの家族は誰ひとりとして私の誕生日を覚えていない。
まあ、いいけどさ。
来年こそは、覚えていてくれますように。
(そしてこれ以上、仕事が中止になりませんように)