毎日、コロナの話ばかり。

明るい話題がなくて、ちょっとしんどいですね。

貞寿です。

こんな中ではありますが、大好きな劇団KAKUTAのお芝居を観に行ってきました。

2011年に上演されたされた作品の再演らしいのですが、私は初見。

とっても楽しみに伺いました。

【ストーリー】

その夜、《福島・仙台ゆき》の長距離バスに乗っていたのは、運転手合わせ7名。彼らは新宿バスターミナルを真夜中に出発し、朝にはそれぞれの町へ到着しているはずだった。
だが、そのバスは横転事故を起こし、雨嵐吹く山の中へと放り出された。乗車していた者たちのうち2名が死亡、3名が重軽傷。そして残る2名は、未だ行方不明のままである――

同じバスに乗り合わせた人々を巡る複数のストーリーが、《事故前》と《事故後》、交錯する時間のなかで絡み合う。 痛みを抱いて「往く者」たちに贈る人間ドラマ。

(公式HPより)

長距離バスにたまたま乗り合わせた人たちのドラマが絡み合う、「これぞ桑原さんの脚本!」という話。

リストラされた男性とかつて愛人だった女性が、母の遺言を果たすために旅をする話。

双子の兄弟が運営する桃農園に、兄の結婚相手がやってくる話。

自宅の二階から飛び降り、入院することになった女性と同室となった睡眠障害の男性の話。

息子の友人と偶然同じバスに乗ることになった女性の話。

この4つお話が、同乗したバスを起点に絡み合う。

特に、入江雅人さんと峯村リエさんの「中年同士の不倫の恋」は、あまりにリアルすぎて引き込まれてしまった。

男の身勝手さ。

女の愚かさ。

自分勝手に生きた母の遺言を果たすための旅で、いくつもの出来ごとを経て、嫌悪していた母の姿、彼の姿、そして自分の姿が浮き彫りになる。

あの後、五郎さんは一体どうなったんだろう。

設定年齢が近い分、思い入れ深く観てしまいました。

劇場から自宅へ帰る際にのったバスの中で、

「いま乗り合わせた人たちもいろんな人生があるんだよなぁ」

と、ちょっと考えたり。←影響されやすい。

とてもステキなお芝居でした。

ホントはとてもオススメしたい。

でも、今は言いにくいよね。

このご時世。

みんな大変だと思うけれど。

エンタメの世界にいる人は、本当に大変。

勿論、私たちも大変です。

中止になれば、無給。

誰も給料保証なんてしてくれません。

でも、私たち以上に、主催している側の人は本当に大変。

政府は「中止、中止」と簡単に言うけれど、この世界で生きている人にとって、中止は=失業、借金。

中止になれば、上演前にかかった費用、経費は回収できず全額赤字になってしまうし、チケット返金するだけでも大変な労力とお金がかかってしまう。

振替公演をしようにも、また一から準備しなきゃならない。

小規模で、大きな影響がないと思われるイベントだから、と注意を払った上で開催したとしても、集客は確実に落ち込んでしまう。

(先日の土曜特選でも、実はキャンセルの御連絡が通常以上にありました)

致し方ないのは分かっているけど、悔しいよね。

多くの人に観てもらいたくても、

「ぜひ劇場に行ってみてね」

と言えないのが、辛い。

閉塞感があるときこそ、本当は娯楽が一番必要とされるときなんだけどね。

早く、みんなが笑ってお芝居や演芸を楽しめるようになるといいな。

少なくとも、昨日の私は。

お芝居を見ていた約2時間半、まったく他の事を考えず、ただただお芝居の世界に没入してました。

心から、お芝居を楽しみました。

劇団側も、マスクの着用、消毒薬の設置など、いろいろ手をつくしてくださったからこその上演だったと思います。

きっと、大変だったのではないかと思います。

こんな中、上演してくださったことに、とにかく感謝!

ステキなお芝居をありがとうございました!

また、次回作も楽しみに、必ず伺えます。

見に行けてホントに良かったです!

(あくまで私個人の意見です。少しでも体調の悪い方は、やっぱりあまり出歩かないでね)

©2024 一龍齋貞寿

赤井情報網

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