貞寿です。
昨日は、春の講談界一大イベント「伝承の会」でした。
ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。
私は「堀部の間者」を半分ネタおろし。
東京の講談師が辛いのは、この時期、本当は伝承の会の話を稽古したいのだけど、お客様が確実に被ってしまうので、高座にかけたおすということができないんですねぇ。
気にせず高座にかける人もいますけど、私はちょっとできないタイプ…。
なので、先の南陵先生の話として教えていただいたところまで、講談ゼミナールで一回読ませていただいて、自分で拵えた後半はネタおろしとなりました。
東京の講談と、上方の講談の違い。
話を通じて、沢山勉強させていただいてます。
今回挿入した着地点は、南左衛門先生にもお墨付きをいただけましたが、今後も、高座にかけて、もっと練り上げ、完成度を上げていけたらいいな、と思っております。
また、高座でお聞きいただくこともあるかと思いますが、お付き合いいただけましたら幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
終演後、南左衛門先生を東京駅までお見送り。
東京駅で新幹線の時間までほんの30分ほどでしたが、一緒にビールを飲むことができました。
まだ、詳しいことは言えないのですが。
先生から
「コロナが落ち着いたら、東京で二人会をやろう」
そう言っていただきました。
私と先生のキャリア差を考えたら「二人会」だなんて!
でも、私は弟子じゃないから「親子会」という訳にもいかない。
「では、先生の独演会に私が前講に」と申し出たら、
「いや、貞寿と俺と、二人会や、二人会をやろう」と。
そう言ってくださいました。
伝承の会が始まって、今年で10年。
私はその前から、南左衛門先生のところに通っているので、11年…12年かな。
ずっと私の成長を見てきてくださった先生が、
「お前はもうホンマに力がある」と。
「二人会をやろう」と言ってくださった。
とっても嬉しい!!
と、同時に、とっても怖い…というのが正直な思いです…。
伝承の会が始まって、普段、貞水先生と接していない人たちが、次々と貞水先生に稽古をつけていただく姿を、正直、うらやましく思うこともありました。
私は、距離が近い分、おいそれと貞水先生にお願いすることができなかった。
結局、17年、一度も講談の稽古をしていただくことはできませんでした。
でも、逆に言えば、距離があったからこそ、南左衛門先生には、思い切ってぶつかっていけることができたのかな、と。
実現するとしたら、コロナ終息後、になりますので、おそらく来年以降、ということになるかと思いますが。
だから、あと、1年くらい先。
あっという間だけれど、その間に少しでも成長できるように頑張ろう、と思います。
来年の話をすると鬼が笑うというけれど。
来年以降、実現することがありましたら。
私、頑張るので。
ぜひ、ぜひ、お運びくださいね。
まず、その前に、
昨日、ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。
伝承の会は、今日と明日もあります。
当日券も若干数でるようなので、お時間ありましたらぜひお運びくださいませ。