おはようございます。
貞寿です。
本日発売
モーニング11号
前号に続き、今号も
「ひらばのひと」
貞寿が監修させていただきました💕

昔、本牧亭があったころ。
お客様があまりに少ないと「入れかけ」と言って、木戸銭をお返しして会を中止するということが度々あったのだそう。
でも、そのうち、まったくお客様が来ない日が続き、入れかけにしてたら一向に高座に上がれない!ということで、お客様が少なくても興行を行うようになった。
という話を、先生方から良く聞いておりました。
私が入門した頃は、飲食店を兼ねた黒門町の本牧亭で興行が行われていました。
こじんまりとした会場だったこともあり、お客様が少なくても興行は行われていましたが、前座の頃に、一度だけ、
「お客様が一人」
ということがありました。
高座に上がる講談師はみんな、その人めがけて話をするもんだから、お客様はもうトイレにも行けない。笑
終演後はぐったりしてお帰りになる、なんてことがありました。
あの時のお客様、疲れただろうなぁ。笑
いまは、ありがたいことに、たとえ前座や二ツ目の勉強会でも、つばなれしない(10人以下しかお客様がいない)なんていうのは、よっぽどのことがない限りなくなりましたが、昔はよくあったことで。
なんだか、そんな時代のことを、思い出しました。
前座から二ツ目に昇進するのは、当人にとっては、もう、ただ、ただ、嬉しいもの。
でも、同時に、横並びだったところから、どんどん差がついてくる。
芸人としての評価がはじまる。
そのスタート地点だったりします。
今回の「ひらばのひと」は、
そんな頃を思い出させてくれるお話です。
講談好きな貴方はもちろん、
講談ってなに?という貴方も!
とりあえず、本屋に行って、
とりあえず、手にとって、
かならず、レジに持っていってください。笑
二ツ目に上がる講談師のリアル。
めっちゃ面白いので、ぜひ、読んでみてくださいね💕