東京も梅雨に入りましたね。

貞寿です。

 

さて。

6月12日(木曜日)は、モーニング、発売日。


 

 

最新号には、世界初の講談漫画「ひらばのひと」最終話が掲載されております。

 

 

基本的には伯山くんが全面監修をされているのですが、私も一部、「は組小町」に関することのみ監修を担当させていただきました。

 

私が二つ目になったばかりの時に、

「なんでも好きな話を教えてやる」

そう師匠に言われて稽古をお願いした話が「は組小町」でした。

 

以来、この話をずっと大事に高座にかけてきました。

 

「おはつ」という火消しの女房が主人公の話。

話としてはシビアで、また、時代的にはあり得ない状況などもあり、いわゆる「話の上での嘘」が必要になる話、でもあります。

普通なら、結構難しく考えてしまってもおかしくない話なんですが、私は、不思議と初演からまったく迷うことなく読むことの出来る話でした。

もしかすると、「おはつ」をかなり自分に寄せた人物として表現しているから、というのが理由の一つになるのかもしれませんが、とにかく、私にとって、表現に一切の迷いなく読むことができる、数少ない話のひとつ、でした。

 

私が、真打に昇進する前に、自信がなくて迷っていた時、

「もう真打になっちゃえよ」

と背中を押してくれたのも、この話でした。

 

節目、節目に私を支えてくれた、本当に大事な話です。

 

「ひらばのひと」の中で、「は組小町」は作品中の重要なキーワードになる話として登場します。

 

「ひらばのひと」は「は組小町」を最終回まで、大事に丁寧に描いてくださいました。

 

講談を漫画として描いてくださった。

それだけでも、本当にありがたい話なのに。

自分にとって大事な話の美しさを、本質から理解して下さった。

そして、手の中の玉のように大事に扱ってくださった。

 

感謝しかありません。

 

久世番子先生

モーニング編集の皆様

そして、は組小町の監修に私を推薦してくれた伯山先生

 

本当にありがとうございました。

 

「ひらばのひと」最終話は、

最新刊モーニング28号に掲載されております。

 

ぜひ、一人でも多くの人に、読んでいただけますように…

 

©2025 一龍齋貞寿

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